なぜパーキンソン病にチアプリドを使うんだ!

guramari-ru

ちょっと疑問に
思ったことがあるんです。

グラマリール(チアプリド)
っていったい何なんだろう?

気になった一文はこれ。
用法:特発性ジスキネジア及びパーキンソニズムに伴うジスキネジア。

あれ??
チアプリドって
ドパミン作動薬だっけ?
ドパミン拮抗薬だっけ?

いや、拮抗薬だろ?って。

で、あるならば、
この適応っておかしくない?
って今更ながらおもうわけです。

薬剤師である以上、
「この薬=この病気に効く」
という単純な暗記では覚えないのです。
(みんなもそうだよね!?^^;)

この薬は何の受容体に作用するのか?
そしてどこに分布するのか?

この2点の情報さえあれば、
何に使われる薬なのかは
ある程度、論理的に考えることができるわけです。

で、チアプリドの話に戻ります。

パーキンソニズムって、
パーキンソン病のような機序なわけだよなぁ。

脳内(黒質)のドパミンが欠乏している。
はずなのです。

チアプリドは、
ドパミン拮抗薬なので、
いやいや(笑、と思うわけです。

悪化するやろがぁ!!
という結論に至ってしまうのです。

で、恥ずかしながら、
今になって改めて考えてみました。

そもそも、
ジスキネジアとは抗パーキンソン薬、
特にLドパ製剤でよく起こっていたものでした。

<手がかりとなる記述>

”L-ドパの内服開始後 だいたい3~5年で現れるようになることが多く、約半数の患者が ジスキネジアを経験するようになるという。ジスキネジアは 高齢者よりも若年性パーキンソン病患者に現れやすく、日常生活に差し障りがあることもある。

ジスキネジアに対する対策としては L-ドパの加減がまず第一であるが、病気の進行した患者ではL-ドパを減量すると無動、固縮などのパーキンソン症状が現れてくるため ジスキネジアのコントロールはなかなか難しい。”

なるほど、なるほど。
そして、ジスキネジアは
脳内ドパミンの過剰作用によるものらしい。

だ・か・ら、
パーキンソン病のジスキネジアに
対して、パーキンソニズムを引き起こす薬を使うわけです。

どうでしょうか^^?
なんか個人的にはモヤモヤ感が残りますが
実際に使われているからしょうがないです。

治療ってなかなか難しいですね・・・
そんな気持ちになった素朴な疑問でした~

なるほど~とか
おい!そこ違っているぞ!っていうときは
コメントもらえると嬉しいです!ではまた~。

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コメント

  1. 新人薬剤師 より:

    たしかに!私も疑問を持ってました!
    この記事をよんで解決です!

  2. 匿名 より:

    全く同じ事を思い検索して疑問が解決しました。ありがとうございます。