【副作用学講座Vol.2】副作用の種類と分類は?

では、今回は薬物による”副作用”の種類と、
いくつかの分類法について説明します。

まず副作用の程度に着目して以下のように
分類して考えることができます。

「軽度な副作用」
⇒頭痛、めまい、食欲不振、便秘、下痢など

「重大な副作用」
⇒ショック、昏睡、けいれん、不整脈など

「軽度、重大どちらにもなりうる」
⇒発疹、肝障害、血液障害など

軽ければ問題ない、見過ごしていいなど
ということはありませんが、今の症状が
どの程度緊急性のあるものなのか?を判断することは重要です。

すぐに救急処置が必要な症状なのか?
安静にしていれば時期に収まるものなのか?
それを判断してアドバイスする必要があります。

次に、「発現型」(どのように観察されるか?)
で分類すると以下のようになります。

「自覚症状」
⇒しびれ、かゆみ、めまいなど患者自身が自覚するもの

「他覚症状」
⇒発疹、黄疸、充血など指摘されて気がつくもの

「臨床検査値異常」
⇒肝障害、腎障害、血液障害など

患者自身が初期の段階で発見できるもの、
血液検査などでモニタリングしなければ
発見できないものなど様々な副作用があります。

特に臨床検査値異常は患者自身が自覚する
レベルに達するときには重大な状態に陥っている
ケースもあるため”兆候”を察知してあげることが重要です。

最後に、
副作用は体のどの部位に現れやすいか?
についてです。

発現率が最も高いのは、皮膚症状となっています。
具体的には発疹、掻痒感、腫脹、脱毛などです。

次に多いのが、
頭痛やめまいなどの神経障害
胃痛や腹痛などの消化器障害が続きます。

中頻度なのが、
・不眠や躁うつなどの精神障害
・発熱や倦怠感などの一般全身障害
・黄疸や肝炎などの肝・胆管障害
・白血球減少や貧血などの血液障害
・咳や呼吸困難などの呼吸器障害

頻度としてあまり多くないのが、
・口内炎や舌炎などの口腔粘膜障害
・動悸や頻脈などの循環器障害
・視力や聴力低下などの感覚器障害
・排尿障害や血尿などの泌尿器障害

一般的は、上のような頻度で報告されているようです。
しかしながら、現場では本当にさまざまな訴えがあり、
腹痛、めまい、口内炎などが意外に多い実感があります。

よく耳にする言葉ですが、
「統計上は0.1%でも、その患者本人にしてみれば100%」
という考え方があります。

確かに実際に報告されているケースは
氷山の一角で、実際には細かいものも入れると
ほとんどの人が何らかの副作用を経験しているかもしれません。

データや先入観に囚われすぎず、
目の前の患者の訴えや症状に対して
真摯に聴取・観察する姿勢が重要かもしれません。

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