こんにちは!
今回は「運動」についての話題です。
特にカロリー計算の方法を簡単に説明していきます。
厚生労働省は、階段利用キャンペーン
で次のようなスローガンを掲げています。
「1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ」
「運動しなきゃ!」と身構えるよりも、
最も身近な階段昇降により運動をはじめませんか?
というキャンペーンのようです。
さすがに1、2階を一度上り下りしただけでは、
大きな効果は得られないかもしれませんが、
通勤時の駅の構内やオフィス内も含めると馬鹿にできません。
米国の研究グループの報告では、
1~2分のちょっとした運動でも
1日の合計が30分くらいになれば
ジムに通ったのと同じ程度の運動効果があるということです。
気合いを入れ重い腰をあげて
運動するよりも日常生活の小さな積み重ねで
ダイエットしたほうが負担少なく、継続しやすいですね。
では、前置きはこのくらいにして、
今回のテーマである「簡単なカロリー計算」
について説明していきます。
まず、運動にはゆるい運動と激しい運動
があるのでその強度を表す指標が必要です。
それが、「METs(メッツ)」です。
Metabolic equivalentsっていう英語の略ですね。
これは運動時に取り込んだ酸素量と
安静時に取り込む酸素量の比です。
つまり、次のようになります。
METs=運動時酸素摂取量 / 安静時酸素摂取量
で、METsというのは運動ごとに
あらかじめ大まかに決められています。
METs表はこちらでみることができます。
例えば次のような感じです。
・食事をする、座位 - 1.5
・子どもと遊ぶ、立位 - 2.8
・芝刈り - 5.5
・仕事(歩く) - 3.5
・ランニング - 8.0
自分の行った運動がだいたい
どのカテゴリに入るのか?が分かったら、
次の式を使ってカロリー計算することができます。
エネルギー消費量(kcal)
= METs × 1.05 (kcal/kg/h) × 体重(kg) × 時間(h)
1.05って何かというと、
成人の体重1kg、1時間あたりの
安静時のエネルギー消費量です。
METsは摂取した酸素量を目安にして、
今の運動が「安静時の何倍の強度か?」
を示すものでしたよね。
だから、上の式のようにかけてあげると
消費カロリー計算ができるわけです。
たとえば、50kgの主婦の方が
台所で料理や皿洗いなどをするとします。
この時のMETsは表より、3.3なので、
夕食の準備で1時間程度やったとすると、
3.3 × 1.05 × 50 × 1 = 173kcal
おにぎり約1個分!ということになります。
さらに、私がへえ~と思ったのが、
ウォーキングとジョギングのカロリー計算です。
実は歩いたり、走ったりしたときのMETsは
スピード(km/h)とほぼ等しくなります。
つまり、上の式に当てはめると、
消費カロリー(kcal)
=スピード(km/h) × 1.05 (kcal/kg/h) × 体重(kg) × 時間(h)
=スピード(km/h) × 時間(h)× 1.05 (kcal/kg/h) × 体重(kg)
≒ 距離(km) × 体重(kg) (1.05 ≒ 1 として)
って表現できます。
書き直すと、
消費カロリー(kcal)=距離(km) × 体重(kg)
となります。
例えば60kgのサラリーマンが、
2kmジョギングしたとすると、
単純に120kcal消費するということです。意外に少ない。。。笑
この式から分かるように、
走るスピードって関係ないんですよね。
つまり1kmを全力疾走(無理ですが笑)するのと、
かる~くジョギングするのとは、
消費カロリーは同じになるっていうことです。
もちろんゆっくりジョギングしたほうが、
時間がかかるからという理由なのですが。
この事実から注意してほしいのが、
短時間猛ダッシュして、「あ~疲れた!頑張った!」
といってお菓子食べてしまってはいけないということです。
「長く、じっくり、無理のないように」
というのが大切ということですね。
以上、簡単ではありますが、
身近なカロリー計算ということで説明しました。
少しでも参考になれば幸いです。
では!