EBM
Evidence-Based Medicine
日経DIのコラムで
新しいシリーズが始まっていましたね。
「症例から学ぶ 薬剤師のためのEBM」
すごく興味深いというか、
これから大切になっていくだろうな、とは思います。
でも、今回は
あえて消極的な立場で
記事を書いていこうかなと思います。
(EBMそのものは大切だと思いますよ!)
第1回のコラムはこちらからどうぞ!
熱性痙攣の予防に解熱剤は使用すべき?
確かにおもしろい。
けど、結局は?・・・という感が否めないです。
今回の論文も
一言でいうと「分からない」
という結論で終わっていましたし・・・
じゃあ、実際に熱性痙攣を起こした
小児に遭遇した時に、解熱剤を使った方がいいのか?
それは、ケースバイケースという結論でしたよね。
いやいや、
何も変わっていないじゃん!
と感じませんか?
この結論を得るのに
何時間も論文をあさる人というのは、
よほど物好きだよね~って普通はなると思います。
調べてみると分かりますが、
論文って本当に無数に存在しているんです。
そのなかから、
あるテーマについて自分で調べ
英語を読み進められる薬剤師がどのくらいいるか?
ちょっと難しいだろうな~
って思うんですよね。
分かるんです!
答えのない課題に対して取り組み
自ら考えたり、探求することに意味がある、ということは。
ただ、あまりにEBMを
日常的に取り組むには
今の背景からみても難しい状況だろうと。
そもそも日本の教育って、
1つの答えを求めるという癖が
ほとんどの人に根付いているんですよ。
「くもん」か何かのCMでありましたよね。
2+5=〇 ⇒ 日本
〇+〇=7 ⇒ 海外
みたいな(笑
薬剤師も同じです。
答えのない問題に対しては
興味のない人が多いのです。
あらかじめ”正しい”とされる情報
があらかじめ用意されてあって、
それを記憶することに慣れすぎているのです。
実際、それを盲目的にできる人が
テストで高得点をとれるように
なっているのですから。
で、EBMの考え方というのは、
当たり前とされていることを
一度疑って調査し、自らの考えをもつ、という過程です。
もちろんそこを
すべての薬剤師が行えば
すごい集団になるだろうな~とは思います。
一人が頑張っても
何も変わらないでしょう。
みんなが変わらないと。
なので、EBMの前の前に!
どんなに些細なことでもいいので、
疑問をもつことからはじめてはどうでしょう?
普段思うのが、
多くの人が疑問に対して鈍感すぎ!!
華麗にスルーしすぎぃ!
疑問をもったときがチャンス。
進化するタイミングなんです。
もし疑問をもったら
皆でシェアしてその疑問について
ちょっと熱く話しましょう!って思うんです。
そして、その方法論として
EBMがあるよ!っていう流れです。
EBMっていうゴールがあるわけではなくて、
あくまで、「方法のひとつ」ですから。
これから俺、EBMやるぜ!
っていう人はたぶん続かないです(笑
なので、まずは
「常識を疑い、
疑問の切れ端を大切にする」
ってところからはじめてはどうでしょう?
ということで、
今回はこれまでで。
ありがとうございました!
P.S.
EBM自体を批判したいわけではないです!
主流になるべきだ!と思うが故の独り言です^^