漢方薬の基本を分かりやすく解説!「陰陽・虚実・表裏・寒熱」

漢方×つの概念

今回は、
漢方薬の基本的な考え方
について簡単にまとめていきます。

私たちが普段使用している西洋薬は、
ある特定の有効成分に着目します。

最近では合剤といって2種類以上の
成分を含む薬も出てきていますが、
基本的には1つの薬に含まれる有効成分は1つです。

しかし、漢方薬では
そもそもスタートの考え方が違います。

漢方では、個々の生薬の薬効成分に着目する
のではなく、その生薬がもっている「性質」
着目します。

例えば、
・身体を温める
・身体の熱を冷ます
・のぼせや鬱々とした気分を除く
・血を巡らせる
・身体の中に溜まった水を除く
・・・などなどです。

これらをその生薬の「薬能」といいます。
そして、漢方は薬能をもった生薬を上手に
組み合わせることで、処方全体として効果を発揮します。

漢方では患者の病名ではなく、
個々の患者の状態(体力、発熱、汗、浮腫などの有無)
を観察した上で適切な処方を決定します。

つまり、同じ風邪のような症状でも、
患者の体格をみたり、暑いのか寒いのか、
元気があるのかないのか、などをみて別々の処方を使うのです。

これを、「証(しょう)」
と漢方の世界では呼んでいます。

ひとつの漢方が様々な疾患に使用されたり、
同じ疾患名に対する漢方が複数あるのは、
漢方は病名ではなく、「証」に対して使用されるからです。

現在は、漢方に精通している医師は少ないので、
「証」と「診断名」をある程度対応させて漢方薬を
使用していますが、もともとは使い方が違うんですね。

漢方は一朝一夕にその本質を学べるほど
単純ではないのですが、基本的な4つの概念を
おさえるだけでもイメージできるようになります。

①陰と陽

「陰」は身体を潤し冷やす機能で、
活動性が低く寒がりの人のイメージ。

「陽」は身体を乾かし温める機能で、
活動性が高く熱がりの人のイメージ。

本来はこの陰と陽がバランスよく保たれている
必要がありますが、病気の際は片方に傾いているため、
どちらの状態にあるのか?をまずはつかみます。

②虚と実

「虚」は体力は落ち、
外部の刺激や病気に対する身体の反応力が小さい状態、

「実」は体力が充実しており、身体の反応力が
大きい状態を指します。

③表と裏
主に身体のどの部分に不調があるのか?
について考える概念です。

「表」は寒気やほてり、筋肉の痛みなど
感覚的にわかる不調を指します。

「裏」は内臓が不調を起こしており、
はっきりと症状が表にはでていない状態です。

④寒と熱
不調が冷えによって生じたものや
冷えによって悪化するものを「寒」、
炎症が起き、熱をもっているものを「熱」
と表現します。

例えば、風邪の初期に使われる
「葛根湯」であれば、
「陽」「実」「表」「寒」という状態をもつ
患者に使われる処方です。

「陽」・・・発熱や頭痛、熱感を感じる状態
「実」・・・比較的体力のあり、抵抗力がある状態
「表」・・・寒気、熱などの症状がでている状態
「寒」・・・身体が冷えたことで感染が起き、悪寒を感じている状態

葛根湯は元気な若者や、
中年の方の風邪の初期によく効きますが、
冷え性の女性や高齢者の風邪には効かない
と言われるのはこういう特徴があるからです。

まだまだ様々な考え方はありますが、
まずはこの分類に当てはめて考えると
分かりやすいかと思います。

少しでも理解のお助けになれば幸いです。
では!

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