漢方薬の「Q&A」

この記事では、漢方薬に関しての素朴な疑問に対してQ&Aで紹介します。

Q1.
漢方薬は「食前」に服用するように言われたのですが、忘れるので「食後」に服用することが多くなってしまいます。大丈夫でしょうか?


A1.
そもそも食後と食前により何が違うのかというと、胃内に食物があるかないか、pH(酸性とアルカリ性)が変化するのです。

漢方の成分にもアルカロイドといって、胃内のpHによってその吸収性が変わってしまうものがあります。例えば食事を摂ると、胃内のpHは上がってしまいます。つまり、アルカリ性になります。すると、このアルカロイドの吸収性は上がってしまうので、効果としては強くでてしまう可能性があります。

しかしながら、今のところ「食前」と「食後」の服用で効果が違うという確証は得られていません。それよりも「飲み忘れ」の方がはるかに影響が大きいのです。
よって、私は漢方を食前に飲み忘れたとしても思い出したときに飲むようにしてくださいと指導しています。

Q2.
漢方薬や飲みにくいのですが、どうしたらいいでしょうか?

A2.
実は、「エキス製剤(ツムラの何番など)の量が多くて飲めない」「味がまずくて飲めない」という人はけっこういます。粉薬が苦手な場合は、お湯などに溶かして飲む方法があります。コップに半分くらい水を入れ、そこにエキス剤を入れて電子レンジで加熱すると多くの漢方はおおむねよく溶けます。

味が苦手な場合は、スポーツ飲料やコーヒーなどに混ぜて飲む場合があります。ただし、人によって味覚は異なるので、色々試して自分にあった方法を見つけてもらうことが大切です。

特に子どもの場合、苦くて飲めないことが多いのですが、プチダノン(ヨーグルト)ストロベリー味に混ぜると苦味が抑えられるという裏ワザもあるのでよかったら試してみてください!

danon

漢方薬はそのにおいや味も効果に影響を与えると言われているので、本来そのままで服用してもらいたいものです。今の自分の身体の状態(「証と言います」)にあった漢方薬は、嫌な印象をもたないようになっているという話もありますので、その味なども好きになることで効果が期待できるかもしれません。

Q3.
漢方薬っていつまで飲めばいいのですか?

A3.
漢方薬は確かに長期に服用してもらうことが多いのですが、急性期の疾患(例えば風邪など)に使用される漢方薬もあるので、1、2日で飲み終わるものもあれば数か月にわたって飲んでいただく漢方薬もあります。

一般的には2週間~1か月程度服用してもらい、その効果がみられなければ他の薬にかえていくことが多いです。効果が実感できず同じ漢方薬を長く服用している場合は、医師にしっかりと伝えることで他の治療を受けることができるかもしれません。

Q4.
漢方薬には副作用がないってほんとですか?

A4.
どんな薬でも作用がある以上、必ず副作用もあります。
確かに西洋薬と比較すると、漢方薬は副作用の頻度は少ないかもしれません。しかし、”副作用がない”といった認識は誤っています。例えば、1996年に小柴胡湯による死亡例の記事が出ています。そのころから少しずつ、漢方薬の副作用については考え方は変わってきています。

他に注意すべき副作用には、「甘草」による偽アルドステロン症があります。
「甘草」はなんと漢方薬全体の7割に含まれる生薬です。つまり、複数の漢方薬を同時に服用したり、多量に飲んでしまったりすると、全身倦怠感(だるさ)、脱力感、血圧上昇などが顕著になってくる危険があります。

他には、発熱や咳が続いた場合に間質性肺炎という疾患や肝機能障害なども報告がありますので、やはりある程度の認識をもって服用することが大切です。
こういった副作用の話をすると、薬は怖いものだという印象をもたれる方が多いのですが、早期に対処すれば全く問題ないものなので、まずはしっかり正しい用法で服用することが最も賢い方法だと思います。

ぜひ上手に漢方薬を使って、健康な生活を送っていただきたいと思います^^

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