日焼け止めの選び方~紫外線って?~

紫外線×日け止め

夏になると多くの人が気になる紫外線。
紫外線の簡単な説明と日焼け止めの選び方について説明していきます。

☆紫外線とは?
紫外線はUV(ultraviolet)とも言って、
太陽光のうちエネルギーの高い光のことです。
太陽光全体の約6%を占めていて、
その波長(光の波の長さ)によって分類されています。

sun

可視光(目に見える光)は波長が短くなるにつれ、
というように色が変わっていきます。
紫外線はよりもさらに波長の短い光で実際には目には見えません。
※トイレで手を殺菌するときに使う紫外線ライトの光は、
わざと目に見える光を一緒にまぜているのです!

次に、紫外線は波長によって次の3つに分けられます。
A波(UV-A):波長315-400nm
B波(UV-B):波長:280-315nm
C波(UV-C):波長:200-280nm

光のエネルギー(強さ)は波長が短いほど強くなります。
つまり体に対する悪さはA波<B波<C波となります。

ただし、UV-Cは我らが地球のオゾン層が
しっかりブロックしてくれているので、
私たち(地表)にはほとんど届くことはありません。

※フロンガスによるオゾン層破壊が進むと、
UV-Cが地表に届いてしまうので問題になるのです。
つまり、私たちが日焼けや皮膚がんなどで
気にしなければいけないのは主にUV-AUV-Bということになります。

☆紫外線の身体への影響って?
紫外線のよい作用として、
ビタミンDの合成があります。
皮膚に紫外線があたることで、
コレステロールからビタミンDを合成します。

ビタミンDは骨を維持するのに
重要な役割を担っているので
不足すると骨粗鬆症や骨折の原因となります。

具体的にどのくらい浴びるといいかというと、
日常で自然に浴びる程度(両手の甲に15分、日の当たる程度)
で十分とされています。

つまり、あえて日光浴を意識する必要はないのです。
もちろん、これは紫外線の影響という観点からの考え方です。

では、なぜ紫外線を浴びすぎるとよくないのかについてです。
・日焼け(メラニンの生成)
・シミ(繰り返しのメラニン生成と定着)
・しわ(UV-Aによる真皮のコラーゲン、弾性繊維の変性)
・発がん(UV-BによるDNA損傷と修復のミス)
・白内障の発症
などなど、特に女性には嬉しくない作用がたくさんあるからです。。。

最近の研究では、
過度の紫外線を浴びることにより免疫機能
が低下してしまうことも報告されています。

これを、「光免疫抑制」といって、
皮膚がんの発生につながったり、
口唇ヘルペスが発症しやすくなってしまいます。

つまり、「長時間にわたって紫外線を
浴び続けることは避けた方がよい」というのが、
現在の科学の常識となっています。特に美容と健康の観点からです。

☆紫外線の防御はどうしたらいいの?

1.物理的に防ぐ
1年の中で紫外線が強い季節があり、
4~9月で1年分の約70~80%を占めています。

時間帯で言うと、
10~14時で1日分の60~75%を占めます。
この期間の外出を控えることが重要です。
やむを得ず外出する場合は、
日蔭、帽子、日傘、衣服、サングラスなどで日光を遮断することが重要です。

2.化学的に防ぐ
私たちが浴びる紫外線は、
直射日光だけでなく、大気や地面から
散乱・反射するものも同程度の影響を受けると言われています。

つまり、日傘などでは完全な防御は難しいため、
「日焼け止め」の使用が有効になります。
その選び方とSPFやPAなどの数値の見方について説明します。

SPF(Sun Protection Factor)とは?
簡単にいうと、
日焼けするまで時間を何倍長くできるか?という数値です。
シミ・ソバカス・皮膚ガンの原因となる
UV-B をカットする力を表しています。

例えば、素肌で20分で日焼けする人の場合、
SPF20の日焼け止めと使うことで、
20分×20倍=400分まで日焼けを遅らせることができるということです。

「2~50+」という範囲で表示されていますが、
50倍以上ともなるともはや現実的ではないので、
今は上限が50+となっています。

PA(Protection Grade)とは?
こちらは皮膚を黒くするだけでなく
シワやたるみの原因となるUV-Aの防止効果を表す指標です。

「+~++++」で表され、
日常的な買い物に出かける程度であれば
「PA++」くらいの日焼け止めで十分でしょう。

他に日焼け止めを選ぶときのポイントとしては、
次のようなものがあります。

・剤形
⇒クリーム、液状、スプレー、シート状など使用感や状況に合わせて選ぶ。

・耐水性
⇒汗をかく場合は、
水にぬれる場合は耐水性の高いものを選ぶが、
耐水性が高いと皮膚への負担が大きいので注意は必要です。

・紫外線防止剤には何が使われているか?
大きく分けて2種類の紫外線防止剤があります。

1.紫外線吸収剤(有機化合物がUVを吸収)
⇒ 吸収した紫外線を熱エネルギーに変えるため皮膚への負担が大きい。
アレルギーを起こしやすい。

2.紫外線散乱剤
(酸化亜鉛や酸化チタンなどの無機物がUVを散乱(跳ね返す))

⇒光を散乱させるため、塗ると白くなってしまう。
高いSPFをもつ商品がつくりにくい。
子ども用や敏感肌用の製品では、
皮膚への負担の少ない紫外線散乱剤を使っているものが多く、
目印として「ノンケミカル」などという表示がされています。

今回の記事は以上になります。
紫外線についての基礎知識から、
日焼け止めのポイントについて簡単にまとめました。
皆さんのご理解の助けになりましたら幸いです^^

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク