今日はGlaxoさんに来ていただき、アドエアについての商品紹介をしてもらいました。
まず説明を聞いて思ったこと。。。
結局何がいいのか分からん(笑!!
シムビコートの商品説明聞いたときと逆のデータ使われとるし(TT)
特にホルモテロールとサルメテロールの説明なんか全くもって逆の説明だし。
では本題に。
参考になったことというか、へ~!と思ったことがありました。
私は薬理が好きなので、こういう話が好きなんです(笑
それは、
「β刺激薬とステロイドを合剤とすることの意味」
です。
MRさんの説明によると、
フルチカゾン(ステロイド)には、β受容体の発現を亢進させる作用があるらしい。
で、さらに、
サルメテロール(β刺激薬)には、ステロイドの核内移行を促進させる効果があるらしい。
これらを合剤にすることで、同じ部位に両剤を到達させることができ、
これらの相乗効果が得られるってことだそうだ。
そして、この効果から喘息よりもより末梢気管支をターゲットとするCOPDにもアドエアが使用されてきている理由になるようです。
つまり、もともとβ受容体が少ない領域をターゲットにしていたから、抗コリン薬で治療せざるを得なかった。
でも、気管支拡張作用でいうとβ刺激>>抗コリンなので、アドエアの上記作用によってβ受容体を増やしながら、その刺激も同時にすることでCOPDにも適用可能になるってことだそうです。
ただ、COPDに適応がある規格が限られていて、250のみ使用OKだそうです。
朝と寝る前に1吸入ずつで使用します。
そして、細かい成分の特徴よりも、実質的に最も大事なこととして吸入方法があります。
これはMRさんも笑いながら説明していましたが、
一昔前と常識が変わったんだそうです!
「力強く、一気に、早く!」
から
「深く、大きく!」
に変わったんだそうです^^
吸う目安として3秒程度かけて、割とゆっくり吸った方が効果が高いようです。
そして嗄声に関してもこの方がリスクが減るんだとか。。。
はっきり言って、製剤的に優秀でも患者さんがしっかり吸えなければただのおもちゃですからね(笑
なので、特に吸入薬に関してはデバイスの使いやすさってのが最も重要な気がします!
それをゆっくり丁寧に説明できるのが薬剤師かなーと。
P.S.
ステロイドを小児に使うときって成長障害とかイメージでもっている人がいるし、実際にゼロとはいえないかもしれない。
でも、喘息発作などで夜間の睡眠がしっかりとれず、成長ホルモンの分泌に異常が生じた方が影響あるんじゃないの?という考え方があるらしい。
そしてフルチカゾンでは明確な成長障害に関するデータは出ていないようです。
こういうふうに、いろんな角度からリスクとベネフィットを考えられるようになりたいですね!
では!