2013.2.10に出版された薬物相互作用の新刊。
薬剤師と医師の差別化を考えたとき、
「薬物間相互作用」の視野をもっているか?
は大きなポイントになる思っています。
この本で面白いのは、薬効別ではなく
「疾患別」に各章が構成されているところです。
・高血圧
・糖尿病
・関節リウマチ
・COPD
・
・
など各疾患で使用される薬剤とその相互作用
について分かりやすく記載されています。
また、作用メカニズムなどについても
イラスト付きで非常に理解しやすいかと思います。
各ページでは、実際の症例が挙げられており、
机上の理論だけでは終わらないところも気に入っています。
実際の現場では、
「併用禁忌」以外であれば
処方変更まで行えることは少ないかもしれません。
しかし、視点をもっていれば、
併用後の経過で起こりうるリスクを
想定することはできるはずです。
一般の方は、「薬の飲み合わせ」について
非常に興味をもっているという実感があります。
そういう疑問に自信をもって
応えられる薬のプロでありたいものです。
『ちいさいことをかさねることが、
とんでもないところに行くただひとつの道』
イチローの言葉