A.ほとんどのケースで問題ありません。
「寝る前に目薬を使ってはいけないよ!」
と人から言われた経験のある方は
結構いるのではないでしょうか?
それは昔は一理あったようなのです。
ひとつは点眼薬の添加物にあります。
過去に使用されていた殺菌剤の中に、
チメロサールという水銀製剤がありました。
チメロサールが含まれた点眼薬では、
就寝前に点眼すると角膜などに吸着して
悪影響を及ぼすことから、就寝前の点眼を控えるような記載がありました。
しかし、現在ではチメロサールは点眼剤の添加物
として使用されていないため問題ありません。
また、以前は「硫酸亜鉛」という刺激の強い成分を含むものがあり、
眼の中に長く残ることで組織障害が起きる恐れがありました。
こちらも現在ではほぼ使われていないので安心でしょう。
これらとは逆のケースで、
寝る前に点眼することの多い点眼薬もあります。
その一つが「キサラタン点眼液」です。
これは緑内障に使われる眼圧を下げる点眼薬です。
寝る前に点眼する理由としては、下のような理由があります。
◆キサラタン点眼液の眼圧降下効果は、
点眼後8~12時間で最大となる。ヒト日内眼圧変動のピークは午前10~12時であり,
この時間帯に薬の効果がみられるように
夜就寝前の点眼が最も良い。
◆点眼した後に眼が充血することがあるから。
充血しても痛みなどがなければ特に問題ないが、
昼間だと目の充血が目立ち、気になることがある。
意外にこういう素朴な疑問が使う方にとっては
不安になったりするものですよね。
以上、少しでも参考になれば幸いです^^。