この本はタイトルだけでみると
内容を勘違いしてしまうかもしれません。
単純に勉強ができるとか
記憶力がよくなるとかそういう浅い内容ではないです。
筆者の小川仁志さんは、
(本人曰くギリギリで)京都大学・法学部に入学し、
商社マン⇒フリーター⇒公務員という謎の経歴をもちます。
現在は著書20冊をもつ
人気哲学者でいらっしゃいます。
そして、この本も人生において
いかに”哲学的”に物事を考え、
その”本質”を捉えられるか?ということをテーマにしています。
それができる人をいわゆる
”頭のいい人である”と説いています。
この本のタイトルにあるように、
この「頭のいい人の考え方」を
7日間という短い期間で習得するというコンセプトで書かれています。
カリキュラムを紹介すると、
1日目
「社会のことを知る」
2日目
「哲学の知識を身につける」
3日目
「哲学の論理パターンを使いこなす」
4日目
「物の見方を変える」
5日目
「言葉の意味を膨らませる」
6日目
「言葉を論理的に整理する」
7日目
「一言でキャッチーに表現する」
一気に読んでしまったのは内緒です。
この本は自分なりに考えて内容を咀嚼しながら
読み進めるのがとても効果的な本なので、
このカリキュラム通りにじっくり読み進めるのもいいかなと思います。
筆者の言うように、
即座に物事の本質を見極め、
問題をシンプルにして、
誰にでも分かりやすい言葉で表現できる、
こういう人が社会では「頭のいい人」とか「頭の回転が速い人」と認識されますよね。
それを目指したいのであれば、この本は一読する価値はあるかなと。
特に参考になったのは、
ヘーゲルが提唱した「弁証法」の話です。
簡単に言うと、「マイナスをプラスに転じる」ということです。
物事(テーゼ)には、
矛盾や問題点(アンチテーゼ)が必ず存在します。
普段の仕事においても、
常に問題点とか疑問点は次々とでてきますよね。
そういうときに、
それらから目を背けるのではなく、
まずは哲学的にはっきりと整理、認識しましょうと。
そのうえで、それを活かしつつ(=アウフヘーベン)、
解決策(ジンテーゼ)に結び付けるということが大切だということです。
むしろアンチテーゼこそが物事を発展させる原動力なのだということです。
問題や疑問が生じたときは
「チャンスと思え!」
その先にあるのは、より高いステージに立つ自分です。
あなたも自分なりの「哲学脳」を
GETしてみてはいかかでしょうか?