忘れない効率的な勉強法とは?【読者投稿記事】

keiyaku

今回は、勉強法に関するテーマで記事を書いてもらいました。

勉強法って、万人にとってベストなものはないと思いますが、人間の学習プロセスや記憶能力というのを知り上手に使うことで、より効率的な勉強ができるようになるはずです。

今回の体験談にもあったインターリーブという方法論は、もともとは情報伝達や電気通信の分野で実際に使われている技術なんですが、人の学習でも有用だということが最近わかってきたみたいです。

僕自身もいろいろな分野をハシゴしながら勉強するっていうのが、最終的に楽しいし定着も効率的だなと感じていました。当然ですが、広い範囲を網羅している試験問題にも対応しやすくなります。

知識がどんどんつながってネットワークが形成されていくイメージですね。脳のニューロン、シナプスってそういう構造をしていますから、そういう意味でも理にかなっているかもしれません。

また、しっかり寝るというのも記憶の定着や良い精神状態を維持するという意味で、非常に重要ですね。(もちろん勉強しないで寝てばかりいたらダメですが笑)

勉強法で悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください!

猫好きさんの勉強法

こんにちは、猫好きです。

今回のテーマは、医療関係の学部生や、今から大学の受験生の皆さんにも通ずることだと思います。

今回のテーマを決めるに当たり、一つ考えたことがあります。
それは、どのように勉強するのが効率的なのか?です。

勉強法の本なんて巷の書店に行けば、数え切れないほど売っていますよね。
それらの方法をやってみても、思うように成績が上がってこない。

何が悪いのか、どうしたらいいのか正直分からなくなっていました。

そして私なりに成績をあげるには、どういった勉強法をすればよいのか必死に考えました。

以下、私の体験談や科学的根拠を基にどういう勉強法がいいのかを考えていきたいと思います。

まず、記憶がしっかり定着させるにはどうしたらよいかを考えてみましょう。

エビングハウスの忘却曲線という言葉を聞いたことあるでしょうか?

eving
(http://trinity.jp/)

あの図を見てわかることは、授業を受けっぱなしにして一日、二日と時間が経つにつれて覚えている事項が少なくなっていくということです。

例えば「グリチルリチン酸製剤は、抗炎症作用と、細胞膜安定化作用により肝硬変の進行を抑制する」という事項をある授業で習ったとします。

それを、その日のうちに確認したのと、数日おいて確認したとしたら、どっちが長く記憶にとどめられるでしょうか。

もちろん、その日に復習するのも大切なことだけれど、その後、一日、二日と置いてたらどうでしょう。

徐々に、抜けていくだけでなく、一か月後、全く覚えていないということはよくあること。

私は、高校の時、ある英語の先生から、その日に勉強したら、その次の日にまた同じところを繰り返し見こと、それを習慣化することで、よりしっかりと知識を定着させることができると教えていただいたがありました。

その日に学んだことを、改めて後日に確認することは、より記憶を強固なものにすることになるのです。

それを何回も繰り返すことで、より長く記憶に留めておくチャンスが増えるということです。

これは私自身が強く実感したことです。

また夜遅くまで勉強している人も多いかもしれません。

実はそれは非効率なのです。

寝るという行為に対して、あまりいいイメージがもたれないことが多いですが、実はすごく損をしているのです。

眠くなるまで勉強するというのは頑張っている証拠でもあるのですが、実は、体はもうすでにギブアップサインを出しているのです。

レム睡眠とノンレム睡眠という言葉はすでに有名ですね。

実は、しょっぱなにくるレム睡眠が記憶には重要なのです。このとき、体はお休みモードになっていますが、脳は実は活発に動いている状態なのです。

このレム睡眠の間は、今さっきまで勉強していた時の事項に対して、いろんなアプローチを脳が行っています。

この時に記憶が定着するのです。

remsuimin
睡眠の周期図
(体の休まるレム睡眠・周期を知って爽快な目覚めを得ようから出典)

逆に、ノンレム睡眠は体と脳が深いレベルで休んでいる状態なので、この時間は脳も寝ていて不活性化しています。

つまり、睡眠時間をしっかりと確保してレム睡眠の間の脳の活動をしっかりと活用する必要があるということになります。

だからこそ、寝ることは重要なのです。

また不眠は、精神衛生上もよくありません。私自身、寝ずに勉強していたことは気分もすごく落ち込んでいました。

睡眠は、脳の整理とリフレッシュに、また、体力の回復にとっても非常に有効です。

長期的に学習していくときには、意識的に睡眠時間を確保することが何よりも重要なのです。

もし、寝ずに勉強しているのに一向に成績が上がっていかない・・・なんていう状況になったら、睡眠を思いきってとってみることで、道がひらけるかもしれませんよ!

インターリーブを使った勉強法

それは、勉強する時に必要なことです。

ここで質問をひとつ。

あなたは同じ分野の勉強をまとめて長時間やっていませんか?

実はそれは「非効率的」だったのです。

その事実を知ってから、私は同じ分野ばかりに時間をとらないようにしています。

さまざまな分野を適度に割り振りながら、ランダムで問題を解いていくという方法を行っています。

これをインターリーブ法といいます。

同じ分野に集中的に時間を費やすのではなく、多少関連のある異なる分野の勉強を織り交ぜて勉強していく方法です。

ここでちょっと試験問題を想像してみてください。

たとえば、薬剤師国家試験。

数年間、数千、数万時間という膨大な時間をかけて習ってきた、さまざまな分野の知識が、たった1,2時間で問われるのです。

当然、練習もそれに対応できるように変えていくべきなのです。

薬学部ならば、有機化学をやったら、次は病態学、次は衛生にいってみたり。

そうすることで、有機的に知識がつながることにもなりますし、ランダム化することで常に脳に刺激を与えることができるのです。

試験では、練習とまったく同じ問題はでないのです。

その都度、問題の解法が頭に浮かぶようにしないといけません。

そのために必要な力が、インターリーブ法で養われるならば使わない手はないでしょう。

一方、反復練習というのは、パターン化ともいえます。

記憶の定着には有効な方法ではありますが、「使える」知識や知恵を身につけたいのならば、反復練習だけでは不十分です。

私も高校生ときには、ある分野を延々を反復している時期がありました。

ですが、苦手意識が払拭されるどころかどんどん悪化してしまったのです。

それよりも、いろんな異なる問題をランダムに解いていくという方法は、楽しいですし、同じ分野ごとに反復学習をしていたころに比べると格段に定着度も上がっています。

勉強は確かにめんどうで苦しいところもあります。したくない気持ちもわかります。

でも、ちょっとした工夫をするだけで、楽しいものにもなります。

私が意識していることを少しだけ書いてみましたが、特に睡眠については重要だと思ったので改めてお伝えしておきます。

試験前にはしっかり寝てくださいね!

今回の執筆を行うにあたり、大変参考になったのは「脳が認める勉強法」という本です。

この本において書いてある本は実際の研究実験に裏打ちされた事実です。

ぜひ、一読してみてください。

長くなりましたが、ぜひ使えそうなものがあれば参考にしてみてください!

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コメント

  1. わんちゃん より:

    こんばんは。私は今年から薬学部に入学する新入生です。一浪した上、父が癌を患ったため絶対に留年だけはしたくありません。しかし、一浪した私のような人物にストレートで国家試験合格まで突っ走れるかとても不安で、薬学部の勉強法についてなんか調べてみています。(この時点で既にダメな気がしてますが)
    入学まで約一ヶ月、何かアドバイスを貰えると嬉しいです。(抽象的ですみません)

    • しゅがあ より:

      わんちゃんさんへ

      まずは薬学部合格おめでとうございます!

      わんちゃんさんの希望どおりだったかどうかは分かりませんが、人生において本当に大切な6年間ですから、有効に活かしてもらいたいです。

      そうですね、入学までの時間ということですが、ぜひ学生生活や人生のイメージをつくる時間にしてもらいたいですね。

      自分は大学で何をやりたいのか、学びたいのか?、ひいては薬剤師になって何をやりたいのか?ということを今の時点でもいいので少し深堀りしてみてもらいたいです。

      僕自身、あんまりイメージできていなかったなぁと感じますし、もっと色んな経験や勉強をしてもよかったなぁという想いもあります。

      逆に、全然役に立たんかったやん!効率よく勉強しとけばよかった!という後悔もあります。

      無駄にならない勉強の仕方については散々記事を書いたので、右上のサイトマップから国試関連の記事を参照してみてください^^

      薬剤師業界は今後ますますしんどくなりますし、下手すると金銭的にも時間的にも6年間の元がとれない時代になっていくと思います。

      薬剤師 + 何か を大学のうちから自分なりにみつけていくと強いかもしれません笑

      6年間精一杯がんばってみてください!

  2. 猫好き より:

    はじめまして、この記事を書かせて頂いた本人の猫好きと申します。
    ただ今、薬学5年で実習中で大変ですが、日々の忙しさに耐えて頑張っています。
    わんちゃんさん。
    私も、浪人の経験があります。(しかも二浪)
    悲しいかな、勉強法の勉強をしながら、頑張ったものの思うような進路につけず、
    気づけば、薬学部に入っていました。
    今回、新入生とのこと。
    ご入学おめでとうございます。
    しかし、入学できても卒試・国家試験に受からないと、ただの人です。
    私も、いろんな意味で、大変な思いもしました。
    何度も留年の危機を乗り越えてきました。
    私が五年まで行けたのです。わんちゃんさんも、きちんと勉強法を使っていけば
    ストレートで行けますよ。
    入学までの一か月があるなら、とりあえずは、基礎学力の定着を
    第一に考えるといいです。
    ただ、ここで気を付けてほしいのは、単元ごとの勉強を交互に行っていくことです。
    記事にも書きました。つなげて勉強することがかなり大切になっていきます。
    科目ごとのつながり、高校までの科目では、分かりにくいことかもしれないですが
    単科目だけの勉強は絶対にしないこと。
    一つ一つの科目ができても、総合的に試験で問われた時にどうすることもできません。
    一番手っ取り早いのは、化学・生物・物理の薬剤師国家試験過去問を実際に
    解いてみることでしょうか。(私もするべきでしたが…。)
    そうすることで、どういう基礎学力が必要なのかわかる気がしますし。
    入学後の勉強法にも使えることなので、是非使ってみてください。
    今の段階で危機感を持って頑張ろうという気持ちになっていることは、素晴らしい
    ことです。
    医療系学部の学部生であるという自覚・覚悟が見えていますから、安心して
    勉強頑張ってください。
    もし何かあれば、いつでも聞きますよ。