【第6回】超分かる薬物動態学~AUCとは?~

薬物動態学×AUC

今回のお話は、
添付文書のなどでよく見かける
「AUC(血中薬物濃度時間曲線下面積)」についてです。

AUC

横軸を投与後の時間t(min)、
縦軸を血中濃度C(mg/L)としてグラフを書いたとき、
オレンジ色の面積のことを「AUC」と言います。

面積ということは横×縦でいいので、
単位はmin・mg/Lです。

このAUCが一体何を表しているのかというと、
どのくらいの濃度で
どのくらいの期間にわたり、
薬が血中を循環したのか?ということです。

例えば、血中濃度がバンっと一気に上がっても、
クリアランス(代謝)が大きければ、
すぐに血中から薬がなくなるので、AUCは小さくなります。

一方、血中濃度の立ち上がりが遅くても、
クリアランスの小さい薬物であれば、
血中に長く居座ることになるので、AUCは大きくなります。

つまり言葉を変えてイメージすると、
体内循環で流れた薬物の全体量を示します。

ここで基本の式を変形していくと、
(復習するなら⇒http://next-pharmacist.net/archives/1184

-dX/dt = CLtot ・C

-dX = CLtot ・C dt

両辺を t : 0~∞時間まで積分すると、

左辺は、体内から消失した薬物の総量になります。

消失した薬物の総量=CLtot ・∫(0,∞)Cdt

∫(0,∞)Cdtはまさに図の面積部分です。

つまり、静脈内注射であれば
全量が体内循環に入るので、
左辺はDiv(投与量)となり、次のように表せます。

Div = CLtot ・AUC
CLtot = Div / AUC

こちらも単位を確認すると、
L/min = mg / (min・mg/L)
=L/min
となりぴったり合致しています。

患者さんの薬物血中濃度を測って
プロットしたグラフからAUC求めて、
投与量Divとこの式を用いることで、
薬物のクリアランスを計算できます。

この式もよく薬物動態学で使うので、
しっかりと理解しておきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
お役に立てれば幸いです!

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コメント

  1. みい より:

    現在、薬理学勉強中の学生です。
    理解不足を補うため、拝見しました。
    教えて頂きたいのですが、

    ロキソニンの投与方法で60mgを一日3回とあります。何故、1日3回なのかについて聞きたいです。
    自分の理解では、薬剤添付文書にのっているロキソニンのAUCをみると、6時間で殆ど血中から排泄されるためと理解しています。しかし、添付文書では数字として記載されておらず、AUCのグラフをみた解釈です。その解釈でよいのでしょうか?

    また、T1/2が1.22と記載ありましたので、約1時間半経てば効果が無くなる計算なので、痛みがあれば2~3時間経過したときに内服してはいけないですか??

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