【副作用学講座Vol.13】インフルエンザワクチンの怖い副作用とは?

【記事専門度】★★☆
wakuchin

冬場になると、毎年必ず
猛威を振るう「インフルエンザ」。
学生、会社員など多くの方が予防接種を受けています。

そんな身近にやっている
ワクチン接種に怖い副作用が
あるとしたらどうでしょう?

。。。残念ながらあるんですね。

今回紹介するのは、
「ギラン・バレー症候群(GBS)」です。
名前くらいは耳にしたことがあるかもしれません。
一応、専門的な言葉で説明すると、

”多発性神経障害の一種で、一般的には細菌やウイルスなどの先行感染が引き金となって引き起こされた自己免疫疾患と考えられている。自己の末梢神経の構成成分に対して生じた抗体による異常な免疫反応で、感染から1~3週間後に発症する。”

つまり、何らかの感染をきっかけに
起こる一種のアレルギー症状で、
特に「神経」に関わる疾患ということですね。

あくまで推測として、
メカニズムについて少し考えてみると
数パターンあるかと思います。

・ワクチン自体の蛋白が神経に蓄積して抗原性をもつ。

・ワクチンと神経の構成成分が反応(結合など)して抗原性をもつ

・リンパ、血液中でワクチン成分に過剰に反応した免疫が神経を障害する

などなど。

もしかすると複数の要因が関係しているのかもしれませんね。
これはあくまで”考察”なので自由な思考で!

GBSの症状としては、

・両下肢の筋力低下が始まり、次第に上行へ拡大する。

・多くは両側対称性に筋力低下が出現し、腱反射は低下ないし消失する場合が多い。

・顔面神経麻痺、眼球運動障害などの脳神経症状も生じることもある。

ただし、予後は一般的に良好であり、
6か月以内に完全回復する場合が多いが、
歩行障害が残る場合も多く、最悪が呼吸障害で死に至ることもある。

という病態なのですが、
イメージとしては薬やワクチンを打った後、
両腕が上がらなくなったり、
階段の昇り降りができなくなったりしたら注意が必要です。

インフルエンザワクチンによる
ギラン・バレー症候群(GBS)の歴史は、
1979年まで遡ります。

当時、アメリカで使用していた
ブタのインフルエンザワクチンで
GBSが多数発生したことがきっかけとなりました。

しかしながら、その後の調査では
因果関係がはっきりとは証明されて
おらず、統一的な見解はないようです。

GBS様の症状(手足のだるさ)
などが起こったら、”選択肢”として
考慮してもいいかなというレベルかもしれません。

はっきりとした報告としては、
年間で数件から10件程度なので
高い頻度で起こるものではありません。

ただ、発症した本人からすると、
副作用というのは”100%”なのです。
頻度が低いかといって無視はできませんよね。

こういった”副作用”の話をすると、
デメリットばかりに目が行きがちに
なります。

私は最終的には”自己責任”
と思います。

誰の意見を信じて、
自分の頭でどのように考えて、
何を選択するのか?

「知識がないから」
「医師が言ったから」
は何の解決にもなりません。

「 リスクとベネフィット」
ふたつをみて自分はどちらを
選ぶのか?というのが大切だと思います。

これからはそういう医療に
なっていくと思います。

そういう医療を支えていくのが、
次世代の医療人だと思います。

と、副作用の話だけをしても
おもしろくないので、
最後は話が逸れてしまいました!

P.S.
子宮頸がんワクチンも問題になっています。
これも副作用の症状などをみていると
インフルエンザワクチンと同じような病態かもしれませんね。

ただし、頻度は数十倍なので、
深刻度はさらに高いかもしれません。

機会があれば、
記事にまとめるかもしれません。
では、今回の記事はここまでです。
ありがとうございました!
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