【第1回】超分かる薬物動態学~大原則とは?~

薬物態学×大原則

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薬学部で学ぶ分野のうち、
他の学部にはない強みのひとつが「薬物動態学」でしょう。

医学部や看護学部では、
薬理学・薬物動態学はあまり学ぶ機会がないため、
これをしっかり使えるようになればチーム医療では大きな力になります。

ただし。。。

実際に現場でこれ使えるの?って考えると、
難しいような気がしていました。

しっかりと理解できている人がどれくらいいるのか?
理論家は本当に実用に耐えうるのか考えているのか?
についてはちょっと疑問なところがあります。

もちろんTDM(患者の血液中の薬物濃度を測定して推移を予想する)
は行われていますが、一部の病院と薬剤に限られているのが現状です。

このシリーズでは、「使える薬物動態学」を目指して、
基礎から復習し理解できるようにしていきたいと思います。
(自分自身の復習のため、薬学生やご興味のある医療関係者の方のためです!)

今回は、薬物動態学の「原理原則」についてのお話です。
薬がどういう法則に従って身体から代謝・消失していくのか?についてです。

理解してほしい原則はただ1つです。

「薬は濃度が濃いほど早く代謝される!」

これだけで本当に大丈夫です。
薬物動態学が分からない、
という人のほとんどがこのことをしっかり理解していません。
この前提があるからこそ、
「半減期」や「定常状態」などという概念が後からでてくるのです。

大事なことなので、2度言います。
薬が身体のなかにいっぱいあれば、
それだけ薬のなくなるスピードは早くなります。

わかりやすい例を出します。
砂時計をイメージしてください。
3分間を測れる砂時計とかありますよね。

砂の落ちるスピードは一定ですね。
なぜかというと、オリフィス(くびれた部分)
を通れる砂の量は決まっているからです。

つまり単純には、
砂時計の入っている砂の量を2倍にすれば、
6分間を測れる砂時計になるはずです。

体における「薬の代謝」を考えるときは、
これとは全く違うということを知っておかなければなりません。

どういうことかというと、
砂の量(薬の量)によって
オリフィスの幅が変化するってことです。

つまり砂の落ちるスピードは、上に残っている砂の量に
応じて変化するということです。

半減期っていうのは、ちょうど半分量の砂が落ちきる時間と
考えることもできます。

体の場合だと砂(薬)の量を増やしても、
その分、砂が速く落ちるようになるので、
砂が半分になる時間は常に一定になるのです。

これが、「薬物は1次速度で消失する」という本質的な意味です。

式にすると、
-dX/dt = ke × X

-dX/dt:薬物の消失速度
ke:消失速度定数
X:体内薬物量(投与量)

すごくシンプルです。
「薬物の減る速度は、体内薬物量に比例する」
この比例定数をkeと定義して薬動学では使用していきます。

今回の記事はこれだけにしておきます。
逆にこれをしっかりと理解していないと
薬物動態学のことは全く理解できません。

ではご興味があれば、次回もよろしくお願いします!

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