「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の基本と抗コリン薬

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COPD(慢性閉塞性肺疾患)って
なかなか病態をイメージしずらいと
個人的に感じていたので簡単にまとめたいと思います。

◆分類ってあるの?

現在(H25)の分類では、大きく2種類あります。

気腫型
⇒気管支の先端にある、酸素と二酸化炭素を交換する肺胞が壊れる肺気腫

非気腫型
⇒炎症により気管支が狭くなる慢性気管支炎
これらは胸部単純X線や胸部CTで
気腫による陰影が確認できるか等で判断します。

簡単にいうと、肺の末端にある肺胞
が壊れているか?それとも喘息のように
細い気管支の方に 炎症があるか?で分類するということです。

どっちかはっきりと分類されるわけではなく、
両方の状態が混ざっていることが
多いので薬も複数併用することがあります。

◆主な症状って?

<呼吸困難・息切れ>

・COPDの最も特徴的な症状であり、持続的で進行性に悪化する。

・初期には、階段や坂道を上がる時に気付く程度であるが、呼吸機能が悪
化すると呼吸困難が進み、同年代の人と同じ速さで歩けない事や、軽い
体動でも呼吸困難が出現する

・進行期には、着替えや洗面などの日常の体動や安静時にも呼吸困難が見
られるようになり、QOLが低下する原因となる

<慢性の咳 >

・咳は初期に間欠的であるが、後に毎日見られるようになり、1日中持続
する事もある

・一般には痰を伴う事が多いが、乾燥咳のこともある

<慢性の痰>

膿性の痰は白血球の存在を反映しており、増悪の兆候の可能性がある

<喘鳴>

・非特異的な症状で、日によって異なり、1日の間で変動する事もある

・重症や最重症のCOPD 患者で見られることが多く、喘鳴がなくとも
COPDを否定できない

<呼吸不全>

・運動時に低酸素血症の悪化が見られる

・睡眠時の呼吸不全は睡眠の質の低下(睡眠呼吸障害)を招き、QOL に影
響を与える

・安定期の低酸素血症と高二酸化炭素血症は死亡リスクと関連する

<肺高血圧症・肺性心>

・重症のCOPD 患者では、軽度から中等度の肺高血圧症が見られるこ
とがある

・肺高血圧症が進行すると、右室の拡張や壁肥厚(肺性心)が生じ、最終的
には右心不全になる

・肺高血圧症の存在は、病態の悪化及び予後不良因子である

<体重減少 >

体重減少がある患者では、呼吸不全への進行や死亡のリスクが高く、
体重減少は気流閉塞とは独立した予後因子である

◆薬物治療って何を使うの?

第一選択薬は抗コリン薬の吸入です。

なぜ抗コリン薬なの…?

①COPDにおける気管支の収縮は、コリン作動性である副交感神経系の緊張が病的に高まることによって起こる。

②COPDは高齢患者に多いが、β2受容体は加齢とともに減少している。

③COPD患者において、肺組織のβ2受容体の比率は健常者に比較して低下している。

これらが喘息とは違う抗コリン薬を使用する
理由と考えられています。

一方で、β刺激薬とステロイドの配合薬(SFC)の
有効性も確認されてきており、使用頻度は増えています。

上で説明した病態から考えても、
慢性気管支炎をステロイド、
気管支の狭窄(収縮)をβ刺激薬で
改善する方法はイメージできますね。

特に喘息とCOPDを併発した患者では、
SFCが積極的に使用されるケースが多いようです。

◆タバコとの関係は?

・COPDによる死亡率は、喫煙者では非喫煙者に比べて約10倍高い

・COPDの発症率は、年齢や喫煙の被曝量と共に増加する。

高齢喫煙者では約50%に、60pack-years以上の重喫煙者では約70%にCOPDFが発症するとの報告がある
pack-years:1箱20本入りとして1日の喫煙箱数に喫煙年齢を乗じて得た数

・COPDを発症するのは喫煙者の一部である事から、喫煙感受性を規定する遺伝訴因の存在も考えられている

喫煙している患者に対して、
如何にしてタバコをやめさせられるか?
が薬剤師の役割のひとつですよね。

こういったデータを示したら反応をあげられるかもしれません。
あるいは、酸素療法の過酷さなど具体的な
未来をイメージしてもらうのが有効かもしれません。

相手の行動・未来を変えられなければ、
その患者に関わる意味がありません。

存在意義のある仕事とはなんなのか?
考えていなければいけませんね。

以上、最後は少しズレましたが(笑)、
簡単にCOPDについてまとめました。
参考になれば幸いです。

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