エディロールの2つの効果

骨粗鬆症の原因は、
1.カルシウム代謝の異常
2.骨代謝の異常
があり、いままでの活性型ビタミンD3製剤はカルシウム代謝だけにしか効果がなかった。

しかしエディロールは、
下図のヒドロキシプロピルオキシ基を導入することで、
骨代謝への効果を獲得しているらしい。

(破骨細胞の最終分化に関わる転写因子c-Fosの産生阻害により、
破骨細胞の形成を阻害する。)


(公式HPより)

つまりVDの腸管からのCa吸収を増強というよりは、
この骨代謝への影響を強めたことにより、
その有用性を高めたということだそうだ。

具体的な効果については
既存のアルファカルシドールと比較して、
椎体骨折リスクは26%減少したとのこと。

骨粗鬆症治療のガイドラインでは、
他のVD3製剤がランクBの「骨密度」「椎体骨折」において
ランクAを獲得している。
⇒MRさん推してました!

実用的な面としては、
・基本的に0.75μgの服用で用量調節はいらない。
⇒簡単なので医師からも使いやすいとの声あり。

・新たな副作用は報告されていない。
報告されている割と頻度の高い副作用は、
・胃腸障害(胃部不快感、便秘)
・発疹、掻痒感
・口渇、倦怠感

・Ca製剤との併用は高Ca血症のリスク↑のため、併用は避けた方がよい。

・高Ca血症による自覚症状がみられたケースは報告されていない。

・25℃、3週間までなら開封後も耐えられる。
→ただし。。。30℃を超えると3日もしないうちにベタベタしてくるとのこと。
夏場の一包化には注意必要。

以上、簡単ではありますがMR説明会の内容シェアでした!

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