抗ヒスタミン薬の眠気とその進化!

抗ヒスタミン薬の歴史は比較的古いのです。

1930年~40年代にイタリアの薬理学者:ダニエル・ボベット氏により開発。
この功績で57年にノーベル生理学・医学賞を受賞。
↓この方です

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抗ヒスの性能を決める2つのPOINT

・「眠気」を左右する脳内移行性

・ 副作用を決める受容体選択性


では、ひとつめの「眠気」について。

そもそもヒスタミンは
炎症やアレルギー反応の主役だけど、
脳内ではどんな機能があるのか?
⇒覚醒、記憶・学習の増強、自発運動量の増加といった作用

だから、脳内に抗ヒス薬が移行しちゃうと
この覚醒作用が抑制されて、
いわゆる中枢鎮静作用=眠気が生じるのです。

もうひとつ。
記憶・学習機能が抑制されてしまうと、
「インペアードパフォーマンス」

が起こってしまうのです。

これは、performance が impaired(減る)
ということで、眠気などを感じていなくても
覚醒レベルの低下によって学習能力、判断力の低下が起こることです。

具体的には?
クロルフェニラミンの最小1回量の2mg服用時
⇒脳内H1受容体の占有率は50%
ウイスキーを3杯飲んだときと同様のインペアード・パフォーマンス!

この状態で車の運転や学校のテストはきついですよね(><)
一応、法規制はされていないようですが、
これは注意しないと危険です。

これを何とかしたいと開発されたのが、第2世代。
親水性の-COOH、-NH2を導入して
脳内移行性を低下させています。
ちなみに脳内受容体占有率は20%以下に減少!

アレグラ(フェキソフェナジン)と
クラリチン(ロタラジン)は
「飲んだら乗るな」の注意は添付文書からなくなっています。

逆に「眠くなったほうがいいから、大丈夫だよ」
という患者さんもいるので、薬って使いようですよね。

2つめの受容体選択性について。
やっぱり最も重要なのが、
アセチルコリン受容体に対する親和性です。
=抗コリン作用

口渇、便秘はもちろん、
気道分泌抑制による痰の粘稠度上昇による喀痰の不具合も大切です。
⇒気管支喘息の重症例、重積発作時には使用できない

第2世代では、この点が改良されたために
それらの患者さんも使用できるケースが増えています。

あとは半減期の延長による1日1回服用、
ケミカルメディエーター遊離抑制作用も持った薬剤も増えています。
いろんな進化が見れておもしろい!

これからの季節、
使う人も増えてくると思うので復習しておきましょう!

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