ひとくちにステロイド外用薬といっても、その強さはそれぞれの薬によって異なります。いろいろな強さの薬がある理由としては、
・症状(炎症)の強さによって使い分けるため。
・塗る部位(からだのどの部分に塗るのか?)によって使い分けるため。
大きく分けるとこの2点になります。
基本的には、効果の強いものはいわゆる副作用もでやすくなります。
ステロイド外用剤の場合は、内服(飲み薬)のような全身性の強い副作用は、よほどの多量使用でなければ起こりません。
ただし、皮膚への長期の塗布により、皮膚の萎縮、毛細血管拡張といった症状もでることがあるので、十分な量を塗布して短期に使用を抑えることが重要です。
Ⅰ群(ストロンゲスト) 最も強力
プロピオン酸クロベタゾール(商品名:デルモベート、ソルベガ)
酢酸ジフロラゾン(商品名:ジフラール・ダイアコート)Ⅱ群(ベリーストロング) かなり強力
プロピオン酸デキサメタゾン(商品名:メサデルム)
ジフルプレドナード(商品名:マイザー)
フランカルボン酸モメタゾン(商品名:フルメタ®軟膏・クリーム・ローション)
吉草酸ジフルコルトロン(商品名:ネリゾナ®ユニバーサルクリーム)
酪酸プロピオン酸ベタメタゾン(商品名:アンテベート®軟膏・クリーム・ローション)
フルオニシド(商品名:トプシム®)
酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン(商品名:パンデル®軟膏・クリーム・ローション)Ⅲ群(ストロング) 強力
プロピオン酸ベクロムタゾン(商品名:プロパデルム)
プロピオン酸デプロドン(商品名:エクラー)
吉草酸ベタメタゾン(商品名:ベトネベート・リンデロンV)
吉草酸デキサメタゾン(商品名:ボアラ)
吉草酸酢酸プレドニゾロン(商品名:リドメックスコーワ、スピラゾン)
フルオシノロンアセトニド(商品名:フルコート)Ⅳ群(ミディアム) 中程度
酪酸ヒドロコルチゾン(商品名:ロコイド)
酪酸クロベタゾン(商品名:キンダベート)
プロピオン酸アルクロメタゾン(商品名:アルメタ)
トリアムシノロンアセトニド(商品名:レダコート)
フルメタゾンビバル酸エステル(商品名:テストーゲン)Ⅴ群(ウィーク) 弱い
プレドニゾロン(商品名:プレドニゾロン)
ヒドロコルチゾン(商品名:エキザルベ)