ぎっくり腰の治し方

ぎっくり腰=「魔女の一撃」
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ぎっくり腰は、重いものを持ち上げたときだけでなく、床に落ちているゴミを拾うとき、くしゃみをしたとき、子どもを持ち上げたとき、前かがみでお皿を洗っているときなど、日常生活の何気ない動作でも起こるため、欧米では「hexenschuss」:魔女(hexen)の一撃(schuss)と呼ばれています。

日本語では「急性腰痛症」と言います。
簡単に原理を説明すると、背骨を構成している錐体と錐体、あるいは錐体と骨盤をつないでいる靭帯や筋肉の周囲の神経などが傷つくことで発症します。

長時間にわたって同じ体勢でいると、筋に代謝産物(乳酸など)が蓄積するとともに、阻血状態(血のめぐりが悪くなる)ことにより、筋性疼痛も起こやすくなります。
また、筋肉の炎症によってその周囲の神経が締め付けられて痛み(筋膜性痛)が起こることもあります。

では、ぎっくり腰についての豆知識についてはこのぐらいにして治療のポイントについて説明します。

ぎっくり腰の特徴は、既往歴(以前になった経験)があることと、痛みは安静臥床(安静に布団に横なること)で軽減し、身体を動かすことで憎悪することです。
つまり。。。
ぎっくり腰の治療で最も大切なことは「安静」で、臥床によって腰の筋肉の緊張を緩め、疼痛部への体重の負荷を軽減します。

具体的には、膝下に布団を入れて股関節を曲げ仰向けになるか、横を向いて股関節を曲げることが効果的です。
一般的には、数日間安静にしていれば、ぎっくり腰の痛み症状はほぼ改善されますが、逆に過度の安静は筋肉の過緊張につながることもあるので、痛みが引いた後は早めに離床したほうが改善することがあります。

それでも、痛みが強く日常生活や仕事に支障がでる場合には薬物療法を行っていきます。
直接的な痛みの治療には非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が第一選択になります。
ただし注意点があります。高齢の方で腎機能が低下している患者さんた消化管出血(胃潰瘍など)の既往のある患者さん、抗凝固薬(ワーファリンなど)や抗血小板薬を服用している患者さんでは使えない場合もあるので注意が必要です。

NSAIDsのみで十分な効果が得られない時はこりほぐしの薬(筋弛緩薬)などを併用してみます。それでも効果がない場合には漢方薬が用いられます。

特に有効なのが「芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)」です。
「こむら返り」などにも用いられますが、筋肉のこわばり(過緊張)に有効な漢方薬で、ぎっくり腰だけでなく慢性腰痛などにも効果的です。

また、寒い季節になると腰痛がみられる患者さんには、西洋薬では身体を温める薬がないので、「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)」も使います。
さらに、高齢の方の慢性腰痛には「八味地黄丸(ハチミジオウガン)」が有効ですが、「附子末(ブシマツ)」を併用すると、ぎっくり腰にも効果がみられます。

ただし、漢方薬(芍薬甘草湯など)を長期に飲む場合には、血圧の変動やむくみなど体調変化に注意しなければならないものもありますので、医師や薬剤師にぜひご相談ください^^

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