こんにちは、しゅがあです。
今日は、「1日2食にして」健康診断の結果が「オールA」になったおじさんのお話をしようと思います。
僕が、これまで考えてきた医療の展望と問題提起も交えながら書いていきたいと思います。
お時間ある方は、ちょっとお付き合いいただけると嬉しいです。ではどうぞ~。
目次
生活習慣病は生活習慣を正せば治る
これって当たり前のことですよね。誰も異論はないはずです。生活習慣が乱れて、病気になるから「生活習慣病」というのです。
現在の莫大な医療費のうち、この生活習慣病のお薬がかなりのシェアを占めています。
つまり、膨らみ続ける医療費をなんとかするには、生活習慣病は大きなターゲットになるのです。
さて、生活習慣の乱れというのは、端的には「欲」と「怠惰」という2つの言葉に集約されると思います。
欲を抑えられないか、怠惰に流されてしまったら起こる病気。
これは厳しい言葉かもしれませんが、皆さんが心あたりがあるはずです。
そして、その誰もが自分の「生活習慣」がまずいと思っている。食べ過ぎているし、運動不足だということが分かってはいる。
”でも、改善できない。”
確かに、体が不自由であるとか何らかの理由があったりするのかもしれません。
でも、食べる量は調整できますよね?
ゆえに、僕は本質的に生活習慣病はその人の「甘え」だと思います。
そして、その甘えを満たすために、皆が頑張って稼いだお金(税金)を使っているのだということを一人一人が理解することが必要です。
オールAのおじさん
今日話をした一人の患者さん。
「自分で本を読んで勉強して、1日2食にしたら健康診断の結果は全部Aになったよ。今の生活なら本来2食で十分なんだよね。」
それに続けて、
「でも、これはたまたま自分に合っていたということだと思うけどね。」
うん。確かにこれも一理あるでしょう。でも、このおじさんは「努力」をしたはずです。自分の健康に対して真摯に学び、努力されたのだと思います。
私は、程度の差はあれど、こういう姿勢を学ぶべきだと思うのです。
「税金払ってんだから、俺の好き勝手にさせろ!!」
もし、そんな低レベルなことを大人が言っているのだとしたら、それは身勝手でありすごく恥ずかしいことですよね。
そもそも税金の使い道は「医療費」だけではないですから。
「楽」をするために進化してきた人間
人の歴史は、まさに人が楽をするために進化してきたといっても過言ではないでしょう。
人の手でやってきた仕事、足で歩いてきた旅路、それらを機械で代用するために懸命に開発しました。
それとともに、人間の運動量は減り、大量生産できるようになった穀物をお腹いっぱいに食べられるようになりました。
いまでは、その怠惰な生活を「薬」でカバーしようとしています。
どこまで楽をするんだよ、人間はと。
これは進化ではなく、人間そのもので考えると「退化」なのではないでしょうか。
自らの健康を維持するという、自己管理すらもできなくなっているのですから。
もう一度、一人の「人間」として「生物」として、自分がどうありたいか、一人一人考えるべきではないでしょうか?
なぜ「薬」に頼るのか?
と、いっても僕は患者さんを責めたり、バカにしたいわけではありません。
一人の人間はそんなに強くはないし、流されやすい生き物なのです。
だから、僕は「新しい医療」が必要だと思うのです。
患者さんの学習を助け、依存ではなく、自立できる医療を。
今の医療は完全に依存させる医療になっていると思いませんか?
会社の健康検査だといって、半ば無理やり検査をして、「コレステロールが高い」だの「血圧が高い」だの言われ、気づいたら薬を2、3種類飲んでいた、なんてよくある風景です。
この一連の流れにおいて、いったいどのタイミングで患者さんが意識し、学び、自ら考えることができるのでしょうか?
そんな隙は一切ないのです。ゆえに、僕は患者さんだけのせいではないと思うのです。
普通の人間では、この流れ(ある種自然な流れ)に逆らうことはできないのです。
一方で、ちょっと変わった(笑)人達は、正しい知識を自ら学び、生活習慣を変え、薬に依存しない本当の健康を手にされています。
うん。この大きな流れを何とかできないかな~なんて考えているわけです。
ちょっと構想はみえているのだけど、自分一人じゃ非力すぎるし、知識も絶望的に足りないのは目にみえています。
と、いうことで僕の提案したいのは、物理学でいう「大統一理論」ならぬ「大統一医療」なんです(笑)。
簡単にいうと、いろんな知識や分野をまたいだ全人的医療なんですが、構想はまたどこかで熱く語ろうかなと。
この話を書くと、また長くなるのでまたの機会に!
とりあえず各個人の意識を変えるのも大切!、医療全体の意識を変えていくのも大切!、という当たり障りのないまとめで終わりたいと思います(笑)。
P.S.
薬学生の皆さん、最後の追い込み頑張ってください!
きっと努力が実を結ぶはず!