素晴らしい薬剤師である前に、素晴らしい人であれ。

subarasiki

こんにちは!

このブログも皆さんに見ていただく機会があり、励ましの言葉やコメントなどいただいて「やっていてよかったな」と思うことが多くあります。ありがとうございます。

と、同時に少し気になっていることがあって。

それは何か?というと、「人」として大切なことです。

すごく当たり前だけど、当たり前にできていないことが多いのではないか?と素朴に感じたことです。

目次

挨拶と礼儀

ある程度ブログをやっていると、コメントをいただいたり、メッセージをいただいたりする機会があります。

これは、運営している者からするとすごくうれしいことです。

サイトを運営している人は皆、一つ一つの記事を丁寧に時間をかけて書いているのです。それに対して、何がしかの反応をいただけるというのは「誰かの役に立てた」という充実感をすごくあるんですよね。

一方、そういったコメントや相談をいただいて感じたこともあります。

それは、当たり前の挨拶や礼儀を知らない、または、おろそかにしているのか分かりませんが、とにかくマナーができていない人がいるということ。

僕はマナーを語れるほど立派な人間ではないのですが、その僕ですらひどいなぁと感じることがあるのです。

具体的には、

・〇〇が違う。という一言指摘だけ。

・あなた本当に薬剤師ですか?と一言。

・挨拶もなく質問だけ一方的にして、返答をしない。

こういったこと、相手を目の前にしたらって一度考えてみてほしいんですよね。

もちろんネットという環境だからっていうのも一理あると思うのです。でも僕は、顔がみえない状況でこういうことを平気でしてしまう人は、現実でもボロがでてしまうと思うんですよね。

僕も結構反省することあるのですが、皆さんもこういった細かいところぜひ大切にしてほしいと思います。

そして、お互い気持ちの良いコミュニケーションをしていきましょう!

薬剤師だから?

特に薬剤師って「人そのもの」にかかわる職業です。

薬剤師はコミュニケーションとれない人が多い、といつの時代からかいわれて久しいですが、それはなぜでしょうか。(もちろん素晴らしい方々も大勢いらっしゃいますよ!)

どこかに書いてありましたが、「学生の頃は成績はいつもビリでしたが、今では職場の誰よりも患者様から信頼されています。その職場で指名をされるのは、自分だけです。」とおっしゃっていた方がいました。

でも、これって真理だと思います。

はっきりいって、学校の成績は社会にでたら意味がありません。勉強で使う頭と社会で使う頭は全く違います。

以前の記事で、勉強して残るのは「その取り組む姿勢」だけだという話をしました。もちろん基礎的な知識というのは、この職業をやっていく上で必要ですが、現場に出てから学ぶことの方がはるかに多いです。

そして、何よりも重要なのはコミュニケーション能力と柔軟性です。

別におもしろい話ができなくてもいいし、特別な能力がなくてもいいです。あると、なおよいですが(笑

大切なのは、当たり前のことを当たり前にやっていくことです。そして、相手の立場を考え、察する、ことです。

お世話になったり、これから何か相談するのであれば「挨拶」をする。

相手の具合が悪そうなら、素早く話を終わらせてあげる。難しい言葉はなるべく使わない。

この訊き方は、嫌がるかもなぁ・・・。ほんとはこうなんだけど、この人には言わない方がいいかなぁ・・・。と考える姿勢をもつ。

こういったことが、コミュニケーションですごく大切だと思うのです。

「グルコサミンを飲んで膝がよくなったんだよ~」

と嬉しそうに話している患者さんに、

「グルコサミンは臨床試験が行われています。英国医師会誌「BMJ」に報告では、3,800人強の膝または股関節の関節炎患者を対象とした10件の無作為化臨床試験の結果を分析しました。いずれの試験もサプリメント使用者群と非使用の対照群を比較したものであり、グルコサミン、コンドロイチンのいずれかまたは両方を使用する患者の疼痛レベルの変化をプラセボ(偽薬)との比較や互いの比較により検討したものです。全データの検討の結果、コンドロイチンおよびグルコサミンには、関節痛または関節腔狭小化に臨床的に意義のある効果はないことが判明しました。」

ということを説明しますか?笑

これは極端な例であり、グルコサミンの効果については賛否両論あると思いますが、人のコミュニケーションというのはそんな単純ではないはずです。

もちろんこの場合、グルコサミンを頭ごなしに否定したらその患者さんは嫌な気分で帰ると思いますし、もしかしたら本当に効果がでているのかもしれません。そういう柔軟さも大切だと思います。

「痛み」というものは、非常に主観的なものであり、本人の心理的状況によって大きく変化するものであるという知識があれば、”その”グルコサミンは効果があるといってもよいかもしれません。

また、相手の経済状況を察して、もし効果がでていないようであれば、「実際のところは・・・」といった情報をそっと教えてあげてもいいかもしれません。

最適な応対というのは、一つの因子だけでは決まりません。様々な情報を観察、キャッチして臨機応変にみつけていくものです。

相手があってのコミュニケーションであるということを大切にしたいものですよね。

全人的医療へ

話は変わりますが、アーユルヴェーダを少し勉強していて、人の健康というのは「物理的」なものだけではない、ということがすごく説明されているんですね。

考えてみれば当たり前のことで、ストレスが多すぎれば胃に穴があくし、緊張したり怒ったら血圧は上がって、汗をかきます。

目に見えないもの→症状として顕在化しているのです。

今の医療においては、人間を機械的に捉えたり、要素還元主義といって要素(臓器とか細胞)にばらして考えたりということが行き過ぎた結果、限界がみえてきているのかもしれません。

今後は、もっと人間くささというか、人を全体として捉えるということが再度見直されていくと思います。(本当に時代の流れは弁証法的だなぁ・・・)

そういった流れのなかで人と人とのつながりとか、コミュニケーション能力ってますます大切になっていくと思います。

特に必要な知識はネットで調べられて、調剤も機械ができるようになって・・・

となったら、いったい何が残るでしょうか?

こういう観点から、今後もお互いに成長できたらいいなって思います。まずは、身近なできるところから。

今回の記事が何かのお役に立てれば幸いです。

それでは、また!

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コメント

  1. 猫好き より:

    こんにちわ。
    今回の記事を読ませて頂き、本当にその通りであると思いました。
    そもそも、当たり前にできないといけない礼儀・挨拶をおろそかにするのは、至ってまずいことであると思います。
    私も、声に出して挨拶すろのが苦手で、どうしても小さくなってしまいます。それでも、頭を下げることだけでもしないといけないと思いやっています。
    ネットの世界では、声に出す必要はないから気が楽かといえばそうではないですしね。
    最初に、こんにちわとか、必ず挨拶は最低限必要になってくると思いますし。
    勉強ができるだけが、えらいわけでもなく、できなくても、礼儀・挨拶ができることが
    必要であると思います。
    実習にいくようになっても、その心は大切にしていきたいと思います。
    他の医療関係者との円滑なコミュニケーションを行う上で大切なことであると思います。