最近、めっちゃ多くなってきましたねー。
薬剤師はじめ、医療関係者のブログ。
ここ最近、特にっていう感じがする!
そして、みなさん分かりやすいし、おもしろい!
これ自体はすごく喜ばしいことだし、読者にとってもメリットもたくさんでてくると思います。
でも、そんな中で注意しておきたいこともでてくるな~と、ふと感じたので記事にしておきます。
目次
より正確性の高い情報が手に入る時代へ
まず一番思うのが、これ。
いままでって、専門家じゃない人がなーんにも調べずに、ただコピペとか、まとめたりして記事にしてたのがすごく多かった。
参考記事:welq騒動」「まとめサイト問題」から考える~ネット時代を生き抜く方法
実際、訴訟レベルの話にもなったんだけど、個人レベルでみていったら、これらの情報に振り回された人ってすごく多かったと思うんですね。
その中には健康被害にまでつながった例もある。
で、これじゃあいかん!ということで、最近は検索エンジン(googleとかyahoo)も対策をして、「まとめサイト」の検索順位を下げる対応もしてきたんですね。
これからは「オリジナリティ」と「有用性」という視点で、サイトが評価されていくんだと思います。
ただ単にまとめただけじゃ、評価しませんぜ!!っていうことです。
こんな時代の流れもあり、
これからは、より正確で信頼のできる「情報」が手に入りやすくなってきた、ともいえます。
では、その次にでてきそうな問題って何か想像できますか?
誰を信用したらよいのか?
これからはテキトーな情報じゃなくて、より信頼できそうな情報にアクセスしやすくなるのは間違いないでしょう。
ですが、逆に、
どの情報もそれなりに筋が通っていてまともなことを言っていそうだけど・・・。
というような、「誰を信じていいかわからない症候群(笑)」を患ってしまう人が増えていくような気がするんですよね。
僕自身も、薬剤師や他の医療関係者のブログをみることはあるのですが、「なんちゃら試験の結果からこうなんです!」っていうような「根拠」を併記した記事がチラホラあります。
いわゆる流行りの「エビデンス」ってやつなんですが、これはこれで曲者、取り扱い注意なんです。
薬剤師がひとつの臨床試験の結果を取り上げて、この結果がこうだからお前らは間違ってるぞ!っていう記事をみかけます。
まぁ、これまであったトンデモ記事よりは100倍マシなんですが、本当にこれをすべての人に伝えていいものかどうか?という懸念も、僕は正直感じてしまいます。
ブログは「表現の自由」を行使する場(笑)ですから、好き勝手言ってもちろんいいわけですが、読者は注意しないといけないですよ。
真実を伝えるときには「あいまい」になる
以前にもこんな記事を書きました。
⇒参考記事:本当に「大丈夫です」と言えるのか?
僕は、すべてのコトに絶対はなくて、あくまで何を信じるか、だという姿勢でいます。
なので、あんまりテキトーな言葉は言わないほうがいいと思っていて、人に何かを伝えるとき、特に直接話すときには慎重になってしまうんですね。
あくまで、私の意見ですよ~という謙虚さが大切。
ブログもそうあるべきだと思っていて、あんまり確定的な言い方をしている記事って信頼できないなーと思うんです。(過去に僕がそうなっていたらごめんなさい)
そして、「誰」が言っているかだけで判断するのもやめてほしい。
一般人よりも専門家のほうが、より詳しい場合は多いとは思いますが、中途半端に詳しい人の話は意外に害になることも少なくない、と個人的には感じています。
で、人間がつかむことのできる真実って、その一部であったり、ぼんやりなことが多いと思っています。それが今の限界なんです。
情報を受け取るときも、そういう前提で常にいてほしい。
「いつ変わるか分からないけれど、今はこの情報を信じてみよう。」
そのくらいのスタンスでいてほしいなって思います。
専門家のブログって難しい?
それと、わかりやすいとは言っても専門用語があったり、内容が濃すぎちゃったりすると、読めない人、脱落しちゃう人も多いのかな~っていう気はしますね。
結局、読むのは専門家どうしみたいな(汗
だが、それでいい!
とも思っています(笑)
そうやって情報交換することで、薬剤師や医療関係者の「質」が向上していくと思います。
そして、現場でより正確な情報が患者さんに伝えられる。
副産物ですが、これはいい状況ですよね。
もちろん勉強熱心な方は、専門家のちょっと難しいブログを読んで知識を深めてもらうもよし。
そういう方が多くなって、僕らも焦ってくるみたいな。
まとめ
これからも専門知識のもつ人々が、より正確で信頼性のある情報をバシバシ出していくことはすばらしいことです。
しかも、分かりやすく、ふにゃふにゃに噛み砕いて書いてくれています。
これは一般人の方にもぜひ利用してほしいし、医療関係者どうしの質を高めるにもすごくいい時代に突入する予感がします。
でも、過信は禁物。
いつも情報には「不確かさ」や「偏り」がある、ということは忘れずに、今の自分にとって必要な情報を上手に取捨選択していってください。
コメント
お久しぶりです。
この薬剤師ブロガーのブログが何とも勉強になることが多く、つい見てしまいます。
薬剤師さんが分かりやすく自身の勉強の仕方なども教えてくださるところもあって
学生で国試を受ける身にはちょうど良いことです。
ただ、言われるようにそれぞれの考えがどうしても一定ではなく、本当にこれは情報としていいのかと感じてしまうこともあります。
だからこそ、どういう情報を自分が持ちたいのかをはっきりさせてから、見て行くようにしたいと思いました。