コンタクトレンズと点眼薬

コンタクトレンズ×点

beautiful-2315_640

「コンタクトをつけたまま点眼していいですか?」
という質問に対してどう答えるか?

詳しくないなら、
「はずしてから使ってください」
といったほうがよさようだ。

その理由は、
1.薬効成分がコンタクトレンズに吸着して、
効果の減弱や増強が起こる。

2.防腐剤などの添加物がコンタクトレンズに吸着して
角膜障害などトラブルを起こす。

3.レンズ自体の変形や着色を起こす。

おおまかにはこの3点である。

そもそも点眼薬は、
コンタクトをつけていない状態を想定されており、
つけながら点眼した場合は当然効果は変わってくるだろう。

今回は、2の防腐剤について解説する。

点眼薬に使われている防腐剤は、
下のようなものがあげられる。

・逆性石鹸類
ベンザルコニウム塩化物

・パラオキシ安息香酸エステル
メチルパラベン
エチルパラベン

・アルコール類
クロロブタノール

・その他
ソルビン酸
デヒドロ酢酸ナトリウム
クロルヘキシジングルコン酸

この中で最も見かけるのが、
「ベンザルコニウム塩化物」だろう。
(塩化ベンザルコニウムとも表記される)

これは、ウェットティッシュなど消毒用製品で
使われる薬品である。

ちょっと専門的だが構造式を挙げておく。
bennzal

 逆性石鹸と言われる所以は、
プラス(N+のところ)に荷電しているからだ。
一般的な石鹸はマイナスに荷電しているのでその逆だ。

これが細菌に対して効果を発揮するのだが、
・細胞膜のタンパク質を変性させる。
・酵素系タンパクを変性させる。
・陽イオンが微生物内に侵入して、必須イオンを追い出す。
など様々なメカニズムが考えられている。

濃度で言うとコンタクトレンズ用液は、
防腐剤として0.002%~0.01%のベンザルコニウム塩化物を含んでいる。

一方で,、0.04%~0.05%程度になると
角膜上皮障害を引き起こしやすいと言われている。

つまり5~10倍程度に濃縮されると、
目にダメージが出てくる危険があるということだ。

数回の使用ではそれほど濃縮されることは考えにくいが、
使い捨てでないソフトコンタクトレンズなどでは、
継続的な点眼で、徐々に蓄積していく可能性はある。

★対策★
基本的にはコンタクトレンズを外して点眼し、
その後は5分以上、できれば15分以上経ってから
コンタクトレンズを装着するようにする。

防腐剤が含まれていないもの、
吸着防止剤が入っているものでは、
コンタクトレンズを装着したまま点眼できるものもある。

点眼薬には、緩衝剤、等張化剤、pH調整剤など
製剤としての安全性や安定性を保つための
必要な添加物が加えられている。

ベンザルコニウム塩化物も、防腐剤としてだけでなく、
可溶化剤(界面活性作用による)としての働きや
薬物の角膜透過性を高める作用もしている。

必要なものが絶妙なバランスで配合されているわけだ。

しっかり練られたものを、「正しい方法で」使うことで
本当の効果が得られるのである。

一方で、今は技術が進んで、
フィルターを使って微生物の侵入を防ぐものや
防腐剤フリーでも安定性を得られるように工夫されたもの
も出てきているようだ。

おまけ~ハードコンタクトレンズではOK?~

ソフトコンタクトレンズはだめだけど、
ハードでは大丈夫!という話を耳にする。

しかし、ハードコンタクトレンズにも種類があり、
PMMA-HCL(酸素非透過性コンタクトレンズ)
RGPCL(酸素透過性コンタクトレンズ)があるのだ。

酸素透過性コンタクトレンズの中には
ソフトコンタクトレンズに近い素材を使っているものがあるため、
やはり、外してから点眼する必要がある。

目には酸素透過性の方がやさしいため、
近年では、こちらのタイプを使っている場合が多いので
注意が必要だろう。

最後に。。。
「目薬を使う状態=目が風邪を引いている」のだから、
その時だけでも眼鏡を使ってあげてはいかがでしょう?
ということで話を終わろうと思う。

スポンサーリンク

お役にたった時のポチっとシェアボタン

フォローはこちら!

スポンサーリンク

コメントはこちらから

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)